4-4-2、2ボランチシステムでのゾーンディフェンスの基本的な流れをまとめました。
リアルのサッカーで行われているゾーンディフェンスの考え方、それをウイイレ2019に応用する場合の留意点について。
ゾーンディフェンスによる守備の手順
得点がイーブンの状態、もしくはリードしている時の基本的な手順です。
FWがプレスをかけボールをサイドに追いやる
相手がボールをもってセンターサークルへ触れた辺りでFWがプレス開始。
ここでのボール奪取は難しいので、プレスの目的はボールをサイドにパスさせることです。

SHがボール奪取を狙ってプレスをかける
相手が自陣サイドでボールを持った状況、ここで本格的にボールを奪いにいきます。
ボールホルダーへアタックに行くのはSH。
味方との距離が離れすぎないようにしつつ、ボールを奪うつもりで強いプレスをかけます。
サイドチェンジをさせずにタッチラインに封じ込める
FWとCHは中央方面のパスコースを無くすように動きます。
SBはSHの斜め後ろにポジショニング。
とにかくサイドチェンジを徹底的に防ぎ、ボールの周りに数的優位を作ってタッチラインでホルダーを押しつぶすようなディフェンスをしていきます。
ゾーンディフェンスのコツ
単独でプレスに行かない
ゾーンディフェンスは1にボール、2に味方、相手を見るのはその次、というような考え方をするディフェンス理論です。
相手よりも味方の位置がより重要視されます。
ボールの周りに味方を密集させることで、ボールホルダーに対し常に数的優位を作るゾーンディフェンス。
1人目のプレスをかわされてもすぐさま次のプレッシャーがかかるところにこの理論の強みがあります。
ですが、1人目がプレスをした時に周りに味方がいない状態だと、ゾーンディフェンスは機能しません。
相手のドリブルに1人ずつ抜いて行かれておしまいです。
1人目がプレスをかけに行く際は、他の選手が連動して守備に入れる状況かどうかを確認したうえでプレスを始める必要があります。
とにかくサイドチェンジをさせない
ボールの周囲に味方を密集させるということは、そのほかの場所、特に逆サイドはガラ空きになるということです。
そのため、密集させたゾーンの頭上を飛び無人の逆サイドへボールが渡るサイドチェンジは最も警戒すべき局面です。
このことからゾーンディフェンスのサイドプレスでは何よりも優先して中央方面のパスコースを徹底的にカットします。
SHのプレスは奪うつもりで対決する
ゾーンディフェンスにおけるボール奪取の要はSHです。
1人目のプレス役であるSHが思い切りの良いプレスをすることで、ほかの選手達も連動してベストの位置につくことができます。
SHはプレスを一度開始したら一気にボール奪取までするつもりで激しくプレスをかけることが望ましいでしょう。
ウイイレ2019への応用
サイドチェンジ封じはリアルのセオリー通りでは難しい
リアルサッカーではFWがバックパスを、CHが横パスをカバーするようにポジショニングするケースが多いです。
しかし、ウイイレの場合はカーソル外の選手をそのように動かすのは難しいですね。
SHにカーソルを合わせれば当然CHに望ましい動きをさせられません。
かと言ってCHにカーソルを合わせてSHに□プレスをさせても、ファーストDFのプレスがてきとうなものになってしまい、イマイチ良いゾーンディフェンスになりません。
リアルサッカーのセオリーのままではウイイレへの応用は難しいです。
SHは横パス方向を意識してカット、縦は半分あきらめる
そこでSHには横パスカットの役目も担わせるという工夫をしてみます。
リアルであればゴールに背を向けて斜め外側を向くような姿勢でSHはプレスをかけるのですが、よりホルダーの横側に立つ意識でプレスするようにします。
当然縦方向の守りは弱くなりますが、そこはあえて先へ進ませることにしてしまいましょう。
ボール奪取地点はSBのエリアと考える
SHのプレスを相手が縦に突破した場合、次はすぐにSBが待ち構えます。
この辺の連動はコンパクトネスとプレス開始タイミングさえ配慮できていればウイイレでも再現可能ですので、ボール奪取は初めからSBのエリアでイメージすると良いでしょう。
SBとSHで挟み込む形でボール奪取します。
おわりに
ウイイレ2019に、「ゾーンディフェンス」「マンツーマンディフェンス」のどちらを選ぶかを設定できればいいのになぁ、なんて思います。
ちなみにゾーンディフェンスはもともとスタープレイヤーを食い止める弱者の戦術として考案されているので、これを使って弱いチームで必死に守ってみるとなかなか面白いですよ。
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